2017年 10月 01日
書きたい、伝えたい、上手くなりたい!
こどもの頃から「書く」ことが好きだった。
話すことが苦手だった分、書くことは楽しかった。頭で考え手を動かし、文字にする作業が好きだった。学級新聞を書き、ともだちと雑誌を作って遊んでいた。通っていた小学校開校 10周年の記念文集にも学年代表で載ったこともある。
大人になって「書く」ことが嫌いになった。
金融機関に就職し日々の業務のなかで、ほぼ毎日何か文章を書いている。業務日誌に始まり、稟議書、報告書。仕事でミスやトラブルが出たら、上司や関係部署に顛末書、過失が大きければ始末書。簡潔にわかりやすく文章表現しろと、提出するたびに叱責され突き返された。
文章を「書く」ことが嫌いになったが、やはり捨てきれない思いがあった。もっと人に伝わるわかりやすい文章が書きたい。「書く」こと上達させたい。思いが募り文章教室をネットで検索して大阪編集教室と出会った。カリュキュラムを見た。ルポルタージュ、インタビュー記事、レビュー、まちダネ記事の作成、卒業制作として「花ぎれ」の編集・発行。漠然とあった自分のやりたいことは、これだと思った。そして職業ライターという仕事に魅力を感じた。
書きたいテーマがたくさんある。生まれた町の歴史を調べて、ルポとして作品にしたい。世の中に知られてない、その業界の優れた人に会ってインタビュー記事を書いてみたい。感動した映画の映画評や本の書評が書きたい。地方の街の魅力を発見して記事にしたい。そんな思いが次から次へと浮かんだ。夢は大きく職業ライター。そのためには「書く」ための技術を身につけなければならない。しかし1年間通学できるか、カリキュラムをこなせるか、不安がよぎった。出版業界は書籍・雑誌の販売高は約20年前をピークに減少傾向が続く斜陽産業。そんな外部環境のなかで、大学の文学部出身でもない自分が、職業ライター目指して活路が開けるのだろうか。迷いに迷った。2017年4月、悩んだ末に大阪のあるライター・編集学校に入学した。40歳、不惑の年に大きな決断をした。偶然にも入学した編集学校も開校40周年だった。そこに何かの縁を感じる。